吸いさしの

ゆうべは、すごくうれしいことがあった。ちぎれたかな、とおもっていた道は、まだそこにあった。ただただ、よろこべはしなかったけれど、わたしの芯のぶぶんが、うれしくて。よくないけど、よかった。ひとの話を聞いていると、いつのまにか自分のどす黒い部…

ももんが

いろんなことがあるなあとおもって、ちょっとわらった。気にしてた自分がばかだったなとおもうことってけっこうある。恩をきせる気は毛頭無いけれど、陰口みたいなものに嫌悪や恥をわたしは感じるんです。ただの悪意だと自分が感じたら、離れたほうがいいと…

山とか谷とか

ぴし、っとした。きもち。新しい職場に就いてまだ数回しか働いていないけど、来月から、いろんなことをさせてくれそうで。ルールってあって、むつかしいなとおもうけど、完全にむりだーとはならないから、やっていけるとおもうし、やりたい、とおもっている…

チーズのプール

夜が、ずっとすきだった。朝なんてこなければいいと心底おもった日はどれだけあっただろうか。太陽のひかりを浴びすぎると、体が重たく怠くなることにきづいて、長年で築いていたこの体質をうらめしくおもっているさいきん。外に出るのはすきだからどうにか…

チューニング

こんなふうになりたくない、といつかおもっていたような人に、わたしはいつのまにかよく似ていた。両手の痛みや目の色は、それをきづかせた。こうも感じた。ずっとわたしは何にもなりたくないはずだった。なのに、いつのまにか何かになろうとしていた。いい…

or let me die

mi-ow

ひさしぶりに、日記でも書こうとおもったら、記憶の無いままに書いていた数日前。何を思っていたか、それすら分厚い磨り硝子の向こう。こんなばかは他に知らない。過去に苛まれるのはじゅうぶんだ。苛まらせているのは自身なのに、そんなふうにいうのは、愚…

たまごがひとつ。ここに重力は無いようだ。遠近感もつかめない。両手で包んでいたはずなのに。かたいかやわらかいか、うすいかぶあついのか、手触りもわからない。「 冷静に、」耳元で誰かがささやく、よくしっている声だ。そう、冷静に。たまごがひとつ。中…

シトロン

自分が固執していた価値観みたいな部分が、ぐるっと変化した。こびりついてはなれなかった欲求が、ぺりっと剥がれたような感覚で、すごくふしぎだ。だけど、だから、ほんとうになんでもできる気がしている。ちょっとだけさみしくて、うれしい。きているもの…

バスクのひつじ

まいにち、おもうことがある。まいにち、おもうひとがいる。まいにち、することがあって、まいにち、どうにかいきている。きょうのスパイスは、鯨の声と、アルコール。お元気ですか?わたしは、元気とかそうじゃないとか、どちらともいえないのだけど、だい…

ち にく ほね

二月二十八日、コマドリの四回忌だった。友人と、献杯しようということになり、夜になってから電車に乗り込んだ。川崎という街には、なかなか馴れない。どうしてか、わからないけど。九回裏、というお店に連れていってもらった。カウンターだけのこじんまり…

ヘルダーリン

おだやかすぎるような、正午。早起きの恋人をいつもどおりにみおくって、もうひと眠りしようかとベッドにもぐったけれど、頭がさえてしまって、煙草に火をつけた。掃除、洗濯、お昼ごはんにはあったかいお蕎麦。物置きと化しているソファの裏を覗きこんだら…

気がついてしまった。その瞬間、ぺたりと全身にへばりついていた薄皮が剥けるような、わたしを囲い覆っていた殻か壁か、何かが、ガラガラと音を立てて崩れたような感覚がした。すこしの恐怖と、安堵。だから、だったのか、しばらく、靄のかかっていた頭が、…

Suicide apples

さいきんのこと、午前5時前、自転車で、家までの道、しめっぽいくうき、つめたくも、あたたかくもなくて、この冬にはまだしっかり雪もふっていないのに、すっかり春みたいだとおもった。桜の木がならぶ路地を覗いてみたけど、やっぱり、葉もなにもついては…

びいどろ

いつのまにか十二月も半ばだった。けっこう、忙しい日々で、ぐんぐん時間がまわっていくかんじ。ルーティン?そういった物足りなさは、なんかたのしいことあるかな、ってきもちを膨らます。見渡してみると、けっこう、すぐ近くにあったりする。ふらふら、ふ…

メイプルヶ丘

夢の備忘録 -----------「彼女は全てを愛しすぎている」という題名のついた楽譜、それは本の表紙全面に書かれている。楽譜は完成しているが、一小節だけ何も記されていない空白のある曲。屋上に置いてあるピアノの椅子に腰掛けて、それをみつめたまま戸惑っ…

ヨーヨー

ぐ、っと冷えこむ朝。いつのまにか、もう冬だ。ふゆ。数日前、めずらしく午前中ぎりぎりに目がさめて、もぐらみたいにのそのそとキッチンまでゆき、朝ごはんをつくった。きまぐれに、あつあつのスウプをつくって、ぜんぶ食べおわるころには身体がぽかぽかし…

フラッパー

おなかへった。どうしておなかはなるんだろ、と、いつもふしぎにおもう。生物学的に、ということじゃなくて、どうしておなかはなるんだろ。だれかにきいてみよう。いろんなことがあって、いろんなことがあった、きっとこれからも、あるんだとおもう、ぐるぐ…

テクスクト・テクスクト

もしも目が視えなくなったとしたら、眠りのあいだにみる夢も、なくなるのだろうか。身震い、って、ちょっとたのしい。マルバユーカリの葉っぱのにおいは、だいすきなあのハーブのにおいとよくにてる。刻んでスープにいれたらどうだろうか、コアラじゃないわ…

わたしのぶどうの木

カンパリのゲロを吐きながら歩いていた夜、ふときづいた。OBEYの正体、それは自分自身なのではないか?フィルター、についてしばらく思考していたのも、日常の断片、サッと一瞬視界に入った他人の発言の記憶から派生したものではないのか。それにきづいたし…

キッチンおばけ

にちようび、ずいぶんとひさしぶりのひとと、あった。どうしてもいま、あうべきだとおもったのだ。夜になりかけている渋谷駅前、行き交うひとびと、たましいたち、色とりどりにまじりあう成分たちは、気を澄ましてみると旋律のようなものに変換されるという…

ヘルヴェチカ

「この近くにディグダ、いるよ」同僚がそうわたしに言ったしゅんかん、もうずいぶんと会っていない友人のことをおもいだした。チンザノロッソ、アイスクリーム、2匹のアフリカツノガエル、名前はアイロニーとリザベル、clinic、カマドウマ、水槽の中を泳ぐ縞…

東京

東京はかなしい、そしてうつくしい。泥酔して失くした記憶たちはどこにいくんだろうか、そう呟いたら、死ぬ間際に走馬灯がみえるとしたらそこでみえたりするんじゃない?と、誰かが笑ってた。よみがえるものと、よみがえらないもの、がきっとあって、そこの…

エーテル

どうしたの?頭の中で、蛇が問う。どうもしないよ、わたしは答える。わたしにとっての宇宙を、わたしはずっとしっていた。それにきづいてしまったしゅんかん、スプーンで掬われたようなきもちになった。生と死は背中合わせで、だからこそ、いま、生きていら…

ばるかん

自室のソファに腰掛けている。や、腰掛ける、というよりも半分横になっているくらいだから、身体を預けている、に等しい。こういうぶぶんに神経質なくせに、けっきょくはけっこうなんでもよかったりする。伝われば。わたしはわたしとの会話がだいすきでだい…

ねおん

ゆうべは、さいこうの夜だった。ずっとみたかったミラーボールズに、頭のてっぺんから足指の先まで釘づけになって、わらいながら、なみだがこぼれてた。さいきんよくおもうこと、こどももおとなもないよ、って、年齢とか性別、そんなので判断するのは、ほん…

えぴめてうす

きもちを口から出すことが、どんどんへたくそになっていっているような気がする。どうしてか、そう考えたとき、こわいのだ、とおもった。たとえば、困惑させてしまうこと、たとえば、無言、たとえば、めんどうくさいといわれること、たとえば、くらいきもち…

ぺんたぐらむ

行動は猫、想像は鼠。そんなようなことを綴っていたのは、誰だったか、しっている?数日前、狭い路地を自転車でいこうとしているとき、大きなトラックが前をゆっくりと進みつつ道を陣取っていた。手前にはぐずぐずと数台数名の自転車人々、わたしはとても先…

マールボロ

欲求とは、得てして泥沼のようだとおもう。一歩、足を踏み入れる、ずぶずぶずぶ、いつの間にやら深みにはまり、あれまあ、ごぼごぼ、あるひとは、ほんじゃー泳いでみるか、などと泥塗れの姿でへらへら鼻唄まじりに犬かきなんか始めてみる。またあるひとは、…

ロカンタン

" いつだってどこか遠くにいきたいとおもってしまうし、いつだって、いますぐここで標本になりたいとおもったりする。 "そう書き留めたのはきのう、このふたつの思想を、その時、まったく反することばのように、わたし自身、感じていた。まっすぐ、解釈する…

水底サンドリー

洗濯機をまわしていると、洗剤の匂いがぷん、と漂ってきて、いいきもち。乾かすのも、たたむのも、ほんとうはすきじゃない。日常。もし、いまこれから、洗濯を二度としなくなったら、しばらく着てあげられていなかった服も、着てあげられるかな、そのくらい…

やわらかい

パンダは7本指だという。スマトラタイガーには隠し指があって、獲物を襲うときだけそれが飛び出るという。ふくろうとみみずくの見分け方は?犬と猫を見間違えたり、おじさんとおばさんを見間違えたり、そんなのどっちだってええやんおたんこなす、とおもった…

すかんく

いま、Blankey Jet City ヘッドフォンでききながらソファに腰かけてる、くちづけ、そして斜陽、もう朝がやってこようとしてる、ウイスキーソーダはやたらとあまくって、窓を開けたら肌寒くて、フローリングで踊った裸足裏はよごれているからたのしくて、ジプ…

天下泰平

さいきん、おいしいものばかり食べている気がする。否、気のせいでは無くて、というよりも、いっしょに食事をする相手でも、味覚はずいぶんと変わるのだなあと感じている日々。どうしておなかは鳴るのだろ。生物学的にうんちゃら、っていうのはしりたくない…

2+1=0

身体の調子がよくないと、いろいろな傷がじゅくじゅく、してくる。時間とか気温とか細胞分裂とか支払いとか責任とかまでが、追いかけてくるかんじ。あうーきのう、夢をみた、ものすごい速さで進む列車に乗っている。わたしは通路を歩いているけれど、他に乗…

さんだる

いつも部屋で焚いているお香がきれてしまって。探しにいったけれど、みつからなくて、ふと目にとまったセージという文字に惹かれて顔を近づけてみると、すごくすきな匂いで。数ヶ月前、実家の庭で母が育てているハーブたちをわけてもらったことをおもいだし…

えちおぴあ

あ、っというまに朝だった。いつのまにか、雨はやんでいた。スピーカーからこぼれるいのちの粒たちが、耳から頭の中にはいってきて、ぐんぐん染み込んできて、赤ん坊にもどったみたいなかんかくになる。ふしぎ。しらなかった景色が、たくさんみえる。天秤は…

てれぱしすと

爪色はブルー、朝の記憶はゆるゆる、ここちよくて、いつの間にか、眠りにおちてた。かなしみが絶え間無いのは、だれのせいでもない、きみのせいでもあのこのせいでもあいつのせいでもわたしのせいでも神さま仏さまのせいでもない。戸惑ったままのことがふた…

らんちゅう

朝、だれもいない職場のキッチンで、けむりあそびをしていると妙なきぶんになる。斜めからは暮れかけの西陽、換気扇の回る音と、わたしの呼吸音だけがよくきこえる。時刻は午後4時過ぎ。緑色した悪魔は、いちばんの厄介者である。存在しないはずのものを心…

やぶれかぶれの

頭が朦朧としている。脳みそが浮腫んでいるかんじ。生を実感すると死をおもう。どうしてかな、っておもう、わかってるけど、どうしてかな、って、おもう。ちっとも、かなしい感情ではなくて。どうして地球は回ってるのか、みたいな疑問。でも教科書に載って…

おてあわせ

ハロー、ハロー、ごきげんいかが?さいきん、かんがえているのは、世界中の子供たちが食べたお菓子の包み紙を集めたら、どんなにあまい絵が描けるだろうってことだとか、100個の卵から産まれたひよこたちの何匹かは殻の中でつめたい戦争の夢をみたのだろ…

うつせみ

夜はいつもたいてい起きているから、うたたねをするとお昼寝したようなかんじ。夜更けに目がさめて、ずっと観たかった映画を3作品、ある劇中にでてきたキューバサンドに、まんまと心臓とお腹が墜落して、キューバじゃないサンドイッチをつくって食べた。料…

もんてかるろ

時間が無い、だけどひま、まったくそのとおりだ。けっこう、いろんなことに参ってしまっている、さいきん。まいにち、眠りにおちては夢をみる。数日前、受話器越しに耳にした声は、よくしっている、なつかしい声だった。待ち合わせは、すれちがって、すれち…

4U

ふときづいた。ある女の子と話していたとき。わたしたちがことばを交わすとき、ことばを " 視て " いるのかもしれないな、と。赤色の彼女と、青色のわたし。何もかもがまるで正反対なわたしたちは、背中合わせでくっついているみたいだ。太陽が顔をだして、…

ドローの確率

コイントスをコントロールできるのは神だけ、そういっていたのは一体だれだったか。もはやそれ自体は問題では無い。数日前にふと、感じた、手札が増えていく。何枚なのかは、わからないけど。ひさしぶりに、お気に入りの灰皿をテーブルに置いて、煙草に火を…

都会の冬

ふと目をさまして窓の外をみると、雪がつもっていた。まだ、ほの暗い中でも、白はくっきりとまぶしい。ゆうべは、しん、としていて、あまり寒さを感じなかったようにおもう。ああ雪がふるなあと、ぼんやりかんじていた。そのドアをひらくと、しっているにお…

ゆめくい

朝、ねむたくならなくて、ひさしぶりにインターネットをサーフィンした。波は、まばら。いろんな情報がひしひし、していて、凝り固まったり、ぐんぐん、流れていったり。つぶつぶが、うごいて、いつかみた、宇宙から眺めた地球みたいだとおもった。はなれて…

告げ口心臓

きのうの朝、東京に雪がふった。友人からの知らせを目にして、外にとびだすと、頬がゆるんだ。ぱしぱし、顔におちてくる水っぽい白いつぶ。浮き足立っているのが、はずかしいくらいにわかって、首がすくんで、亀みたいねとまたわらって。きのうの夕方、傘を…

かいだん

のぼってるのか、おりているのか、どちらかはわからないけど、秒針がすすむみたいに、すべてが変化しつづけている。わたしの時計はちょっとくるっているみたいだけど、それもいいか、なんておもう。だいじなものは、こわれたってだいじなものにかわりない。…

ひとつふたつみっつ

一冊の本。一章と二章、とに分けられているが、流れている月日時刻場所などは、はじまりからおわりまで、まったく同一のもの。目線が違うということで、読み手側は2つが異なる物語だと錯覚する、或いは実際にすべてが異なっている。四つの眼球、四つの耳、…