どろん



頭が痛い。空腹でお酒を呑みつづけた故の現象かしらん、などと勘ぐったけれど、それにしてはくしゃみがとまらない。ウーン、また風邪っぴきになるのはご勘弁。


だけど、たのしい夜だった。

いろんなひとたちが集まって、音をまぜあわせて、ぶつかって、はなれて、じぐざく、

ふと、このひとはなにをおもっているんだろう、とおもうことがある。それは身近なひとたち、電車の斜め前に立っているしらないひと、道を横切る猫、金切声で鳴く烏、壁にじっとしている蜘蛛、ベランダの植物たち、わが家の可愛い亀、それに、わたしの中のわたし。

みんなの胸や頭を開いてはみれないから、しんしん、うやうや、いろいろ、うかがってみる。口からでてくることは、けっこう曖昧よね、しってるの、なーんてツンとしちゃったりもするけれど、気がつけばまだ笑っていられてることに感謝しています。あれ、何が言いたいんだろう。




くるっ、と方向転換できる彼に驚いた。


いいバンドだとおもった。また、みたいし、ききたいな。


奇妙なイベントだったけれど、すごく、すきな、音をみつけた。



たくさんのひとたちとまじった夜。

緊張、したりなんだり、あたたかくもあったり、うれしくおもう。



お料理。多少保存がきくものを。

あぶらげを、あまく煮付けて、お稲荷さん。揚げ玉と桜えびとお葱をごはんにまぜて、たぬきおにぎり。

狐と狸の化かし合い。


もうすぐ、朝。

くしゃみはとまらない。