ゆめうつつ



いつかのとおい日、未来の為に真赤なとさかを切り落とした友人、からの連絡。彼はすっかり、雌鶏のようになっていた。あの頃、わたしは ----- に憧れていて、夢ばかりみていたようにおもう。そして、あの頃がいちばん神さまに近かったのかもしれない。わたしはわたしがすきだった。




ことばを紡ぐあのこ、眉毛を剃り落とすあいつ、うたをうたいつづけるあのひと、踊れなくなったきみ、爪を噛むわたし、


まちがいさがしのこたえを、だれか、しってる?




逃げるように、進みつづけようとするけれど、あいつは、気づくと、わたしの踵のそばにいる。するする、なんていう音もたてずに、きもちよさそうに、何にも抗うような様子などなく。わたしはそれが、何よりもおそろしいのだ。わたしにしかみえない、あいつの話。




ただのポーズになら、興味が無い。



死んでもいいから、いこうかな。

わたしは、わたしをずっと待っていたのだ、と知る。

熱が、下がらない。



部屋の中、息が白い。