ドローの確率



コイントスをコントロールできるのは神だけ、そういっていたのは一体だれだったか。もはやそれ自体は問題では無い。


数日前にふと、感じた、

手札が増えていく。

何枚なのかは、わからないけど。



ひさしぶりに、お気に入りの灰皿をテーブルに置いて、煙草に火をつけた。映画を観ながら、片手でグラスのふちを指先でなぞってあそんでいた。ひとくち舐めるたびに、音が変化していく。ひとくち、またひとくち、空っぽになって、また注いで、





くるくるおなじばしょを回っていても、時間の問題で目をまわしてバタン。だから、じぶんに追いつかれないように、じぶんを追い越して、いかなくちゃっておもう。いつのまにか鼻がよくきくようになっちゃってて、だけど犬とかオオカミよりはちゃんときかないやつで、混乱して殻にこもる。だれも割ってはくれないよ?ってきづいて、内側からコツコツ、コツコツ、ひびをいれてまた外に出る。すごくまぶしかったりする。ああ前よりこわい世界になっちゃったなあ、でもやるぞ、って、

そういうのぜんぶ、だいじにしていたい。楽な場所ばかりには居られないのだ。




シュークリームをひとつ、食べた。

あんまり、甘くなかった。



1匹の魚が、泳ぎながら囁く、

「 水族館ではお静かに。」