2+1=0



身体の調子がよくないと、いろいろな傷がじゅくじゅく、してくる。時間とか気温とか細胞分裂とか支払いとか責任とかまでが、追いかけてくるかんじ。あうー


きのう、夢をみた、
ものすごい速さで進む列車に乗っている。わたしは通路を歩いているけれど、他に乗客はいないようで、気まぐれに空席に腰掛けてみたりする、立ち上がってまた歩き回る、なにかの気配、だれ、こたえない、窓の外、景色がびゅんびゅん変わっていくけれど、ぼやけていてよく見えない、まぶたを細めてみたり、窓硝子に張り付いてみたりする、息を吹きかけて指でぐるっとなぞったのは数字かアルファベットか、どこに向かっているのだろう、と、

肌寒くて夢からさめた、そうだきょうは、きづいて、すごくねむたくてすぐ、まぶたをとじた、そしてまた、夢をみた、それは確か、白い路面に脚をとられる猫と視線が合う、降りはじめた豪雨はわたしをびしょ濡れにして、溶けかけた指先の煙草と血痕がかなしくて、まっすぐ歩こうとするのに白にもつれる、すこしわらう、煙草を買いに行く途中なんだったと思いだして、傘を捨てて、





きみのみらいには、なにがみえる?



赤い花が青くみえてきたらおしまい。ふと、そうおもったけど、たすけて、なんてやっぱりだれにもいえないし、わたしにとっていちばん頼りがいがあるのはわたしなんだぜ、ってかんじで。
やるしかない。よっしゃ


月が追いかけてくる、
走って家に帰ろう。




つづく