泥酔して失くした記憶たちはどこにいくんだろうか、そう呟いたら、死ぬ間際に走馬灯がみえるとしたらそこでみえたりするんじゃない?と、誰かが笑ってた。
よみがえるものと、よみがえらないもの、がきっとあって、そこの線引きはきっと無意識で行われているのだろう。
指先から紡がれていく感情は、どんな成分であっても確かで、偽りでも誠でも、すべてがまるみをおびた真実なのだろう。
ひらかれることもなく、誰かの手によってゴミ箱へ捨てられた手紙の行方は?
そう、わたしの底からおもえる。
隣の芝生が赤くみえる。
自由でいよう。