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ヘルヴェチカ



「この近くにディグダ、いるよ」同僚がそうわたしに言ったしゅんかん、もうずいぶんと会っていない友人のことをおもいだした。チンザノロッソ、アイスクリーム、2匹のアフリカツノガエル、名前はアイロニーとリザベル、clinic、カマドウマ、水槽の中を泳ぐ縞々の魚、東京の空にインサートした中指、
いつか友人が口にした、「ディグダに踏み潰されたみたいな気分だよ」そのときわたしは、友人を踏み潰した存在がどんなものだったのかわからなかった。それにまだ、わかっていない。ディグダは姿を現さずに立ち去ったのだ。くやしー。

その友人は地元に帰って僧になったとか、海外で妙ちくりんな写真を撮り続けてるとか、他にもいろいろ風の噂で耳にしたけれど、ほんとうのことはなにもしらなくて、どうしてるかな、とぼんやりおもった。



ゆうべ、ものすごくすてきな報告があって、それからずっと顔がにこにこしてしまっている。じぶんのことじゃないのに、じぶんのことみたいにうれしいきもちになっていて、すごくふしぎだ。
アゴを割ったキューピッドに矢を射たキューピッドは?なんて、ひとりもくもくかんがえてみたりして。とにかくすごく、うれしい。うれしい?うれしい。


1年という月日はあっというまに。幸せ太りというのはあるのだなと身をもってしったし、季節の温度とか色や音がくっきりと浮かぶ日々があり、愛亀くんもぐんぐんおおきくなって、

いいこともわるいこともあって豊かといえるのかもしれないと、いまはなんとなくおもう。

帯締めたり緩めたりして、いきましょ。ねこのように、のびやかに。