びいどろ




いつのまにか十二月も半ばだった。けっこう、忙しい日々で、ぐんぐん時間がまわっていくかんじ。ルーティン?そういった物足りなさは、なんかたのしいことあるかな、ってきもちを膨らます。見渡してみると、けっこう、すぐ近くにあったりする。ふらふら、ふらつくのもいいけど、そういうのはとうに飽きてしまっていることにふときづいた。無駄なことなんて何も無いとおもうけれど。人生は暇つぶしだとだれかがわらってたのをおもいだした。たしかにそうかもしれないし、いつだって、既に自由で。いろんなことが隣り合わせで。変化しつづけていて。




ローストビーフをつくった。クリスマスメニュウの試作である。職場のオーブンでつくるのははじめてのことで、ソワついたけれど、スっと包丁をいれると、うるわしい肉色に。アンガス牛は、あぶらがあまくておいしいのだと知った。感謝。



人間の肉はどんなあじがするだろうって、たまに考える。辺見庸さんの「ゆで卵」という食べ物の話ばかりの短編集がすごくすきで、それぞれ短編の題名も「プリン」「ホヤ」「スパゲティ」「くずきり」「B.L.T」とかなのだけれど、その中に「ヒト」というのがある。中学生の頃に読んだときはギョっとしたけれど、いま読み返してみると、なんだかかわいらしくも感じる話で。ふしぎ。


梶井基次郎の「檸檬」も、ひさしぶりに読み返してポカンとしてしまったし、感性もいつのまにか変わっているもんなのだなとわらった。




きのうは妙な夢をみた気がする。といってもぜんぜんおぼえていないのだけど。空気感みたいなぶぶんだけ、のうみそにヒタっとくっついてるかんじがしてる。だれかにはなしたいけど、だれにもはなしたくない。だれかにわかってほしいけど、だれにもわかってほしくない。へんなの。




ちょっとだけ、早送りをしたい朝。

ハロー、