2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2+1=0

身体の調子がよくないと、いろいろな傷がじゅくじゅく、してくる。時間とか気温とか細胞分裂とか支払いとか責任とかまでが、追いかけてくるかんじ。あうーきのう、夢をみた、ものすごい速さで進む列車に乗っている。わたしは通路を歩いているけれど、他に乗…

さんだる

いつも部屋で焚いているお香がきれてしまって。探しにいったけれど、みつからなくて、ふと目にとまったセージという文字に惹かれて顔を近づけてみると、すごくすきな匂いで。数ヶ月前、実家の庭で母が育てているハーブたちをわけてもらったことをおもいだし…

えちおぴあ

あ、っというまに朝だった。いつのまにか、雨はやんでいた。スピーカーからこぼれるいのちの粒たちが、耳から頭の中にはいってきて、ぐんぐん染み込んできて、赤ん坊にもどったみたいなかんかくになる。ふしぎ。しらなかった景色が、たくさんみえる。天秤は…

てれぱしすと

爪色はブルー、朝の記憶はゆるゆる、ここちよくて、いつの間にか、眠りにおちてた。かなしみが絶え間無いのは、だれのせいでもない、きみのせいでもあのこのせいでもあいつのせいでもわたしのせいでも神さま仏さまのせいでもない。戸惑ったままのことがふた…

らんちゅう

朝、だれもいない職場のキッチンで、けむりあそびをしていると妙なきぶんになる。斜めからは暮れかけの西陽、換気扇の回る音と、わたしの呼吸音だけがよくきこえる。時刻は午後4時過ぎ。緑色した悪魔は、いちばんの厄介者である。存在しないはずのものを心…