2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

4U

ふときづいた。ある女の子と話していたとき。わたしたちがことばを交わすとき、ことばを " 視て " いるのかもしれないな、と。赤色の彼女と、青色のわたし。何もかもがまるで正反対なわたしたちは、背中合わせでくっついているみたいだ。太陽が顔をだして、…

ドローの確率

コイントスをコントロールできるのは神だけ、そういっていたのは一体だれだったか。もはやそれ自体は問題では無い。数日前にふと、感じた、手札が増えていく。何枚なのかは、わからないけど。ひさしぶりに、お気に入りの灰皿をテーブルに置いて、煙草に火を…

都会の冬

ふと目をさまして窓の外をみると、雪がつもっていた。まだ、ほの暗い中でも、白はくっきりとまぶしい。ゆうべは、しん、としていて、あまり寒さを感じなかったようにおもう。ああ雪がふるなあと、ぼんやりかんじていた。そのドアをひらくと、しっているにお…

ゆめくい

朝、ねむたくならなくて、ひさしぶりにインターネットをサーフィンした。波は、まばら。いろんな情報がひしひし、していて、凝り固まったり、ぐんぐん、流れていったり。つぶつぶが、うごいて、いつかみた、宇宙から眺めた地球みたいだとおもった。はなれて…

告げ口心臓

きのうの朝、東京に雪がふった。友人からの知らせを目にして、外にとびだすと、頬がゆるんだ。ぱしぱし、顔におちてくる水っぽい白いつぶ。浮き足立っているのが、はずかしいくらいにわかって、首がすくんで、亀みたいねとまたわらって。きのうの夕方、傘を…

かいだん

のぼってるのか、おりているのか、どちらかはわからないけど、秒針がすすむみたいに、すべてが変化しつづけている。わたしの時計はちょっとくるっているみたいだけど、それもいいか、なんておもう。だいじなものは、こわれたってだいじなものにかわりない。…

ひとつふたつみっつ

一冊の本。一章と二章、とに分けられているが、流れている月日時刻場所などは、はじまりからおわりまで、まったく同一のもの。目線が違うということで、読み手側は2つが異なる物語だと錯覚する、或いは実際にすべてが異なっている。四つの眼球、四つの耳、…

いわざる

あけましておめでとうございます。今年のお正月も、実家に帰って参りました。わたしの実家は山の上にある町で、帰省し夜を迎える度に、静かだ、そう痛感する。夏の夜には虫たちの鳴く声が耳までとどくのだけれど、冬には、しん、としています。ぽつりと佇む…